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卒業生大会前夜

 この先、大会までの練習はおそらく中止です。今日は実質最後のチーム練でした。求めるものは、仲間の背中を押して押して押しまくって、奮い立たせて前に上に進ませて、誰もがそれを「私が一番やったさ!」「私たちのチームが最高だった!」と言い切れるMAXの表現力です。目を合わせて心を合わせて向かう次の一本です。

 ただし、この岩盤はそう簡単には突破できません。今日のここまで一度も崩しえなかったのですから。でも、ヒビは入れられているはず。そこに楔(くさび)を打ち込んで、全員が同時に、同じ一点に全力をもって挑めば、起こせる奇跡があるのかもしれません。この一点を1点と置き換えて、起こるかもしれない奇跡とやらを必然に思わせてしまうほどのHIGASHIの勢いを、コートで表現してみようじゃないか!

 価値のある勝負をしてきなさい。とコーチ陣は言いました。ここまで来たら(なげやりではなく、ここまで歩んできたのならという思いをこめて)、ゲームを支配するのは6年生、背中を押し続けるのは下学年です。タイムもメンバーチェンジも自分たちでやっていいし、策構築も変更もベンチの許可はいりません。チャレンジしてきたサーブで挑んでみましょう!何度も何度も何度も仲間を信じてみましょう!転んだら、つまんない起き上がり方をするんじゃないぞ!

 コーチ陣は、ゲームが始まったら眠りますので、終わったら起こしてくださいね。そしていい報告を!

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