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切符奪取!!東京新聞杯!!

「ほめ言葉しかない!」思わずこんな言葉を全員にかけてしまいました。

辿ってみれば、支部1位2位の強豪と立て続けに当たる二日間、結果2位リーグでの全勝を誓い挑む日々。

初戦は毎回シーソーゲームのコスモスさん。エースがどんなトスも全身全力で打ち込んできます。

策を幅広く想定し、タイムごとに先読みし、選択肢の準備をしました。

1点ごとにも3秒ミーティング。次の策に備えます。

確実に狙われるであろうバックライト、しかしこの試合は、全てはねのけるレセプションとスイーパー役。

この繰り返しを丁寧に、ぐらつくことなく積んでいくことで、持って行かれた流れを引き寄せました。

じわじわと・・・

2試合目は前衛3人が高身長の日野アテネさん。以前対戦した時よりも、攻守ともに大きく高めてきていました。

ブロックに苦戦しつつも、早い段階でのシステム変更でやはり、じわじわと。

ここまで2勝とし、2位リーグの決戦。都大会の切符のことは、既に忘れていました。次のこの試合に準備。

町田レッドスターズさんとは初対戦。会場でもお会いしたことが無かったので、未知数でした。

1セット目は大敗。ここでのハプニングは、キャプテンがサーブのトスの仕方で審判から執拗な注意がありチームにも動揺が走りました。ちょっと前までのHIGASHIと違うのは、ここからです。

自分たちで詰め込んできた、別の引き出しの中身を取り出すワクワク感で2セット目を迎えるチェンジコート直後のベンチの空気。

ピンチをひっくり返すための作戦に意気込むメンバーのエネルギーで満ちていました。

落ち込んでいるはずのキャプテンからチームへの前向きなアドバイスと作戦変更。

とは言え、この策が通用しなかったら、間違いなく敗戦することも全員がわかっています。

ただし、同じ引き出しの中には、いくつかの別の箱もあるのです。その安心感も2セット目に向かうには重要でした。

ベンチメンバーがエールの声出しリーダーを担い、チームの一丸感はコートに吸い込まれていきました。

セッターが捻挫中のセンターエースの負担を考え、サイドにバランスの良い配給。

ブロックが甘くなったところをセンターの6年エースが決めにかかります。

ブロックシステムがマッチし、スパイカー陣が度胸よく渾身の弾道を打ち込み2セット目はHIGASHI。

フルセットに持ち込むとなぜか自信が湧いてくるようになってきたチーム。もちろん根拠はあります。

ここで今日2つ目のピンチ。レフトエースのひざ痛。3セット目は、こんな場面で試合を面白くしてくれる期待の新星4年生の登場。

期待以上に面白くしてくれました。3連続ネットインサーブ。3連続ブロックの神業。

フルセットの末の勝利、やってきたことは花開きました。

さあ、次だ! 帰路の車内、さっそく振り返りを始めるメンバーの姿。

これが今のチームの当たり前の光景。これも積み重ね、つぎの舞台はいよいよ夢の舞台です。






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